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1915年10月 アンリ・ギルボーが「ロマン・ロランに味方して」を発行


評論家アンリ・ギルボーがジュネーヴで発行した小冊子「ロマン・ロランに味方して(Pour Romain Rolland)」。〝ロマン・ロランは比類なき作家・思想家であり、本当のフランスを、良きヨーロッパを体現している。私たちのゲーテのように、彼こそ思慮分別のある立派な人物であり、人間である〟等と擁護している。当時ロランは、「ゲルハルト・ハウプトマンへの公開状」「戦いを超えて」など戦争に反対する一連の論説で非難の的となっていた。ギルボーについてツヴァイクは、「社会変革の熱狂家でありあらゆる権力に挑みかかる闘鶏」と讃えた。

※ツヴァイク著/大久保和郎訳『情熱の人ロマン・ロラン』角川文庫 P292)